最近よく耳にする「おひとりさま市場」
「おひとりさま」でまず思いつくのが、食事。
吉野家とか松屋とか、その類のお店のターゲットはファミリーでも団体客でもなく、「おひとりさま」だと思います。
まぁ、それは容易に想像できます。
前も何かで書いたことがあると思いますが、今日のMJに
「ひとりカラオケ」に関する記事が載っていました。
前もつっこんだと思いますが、「ひとりでカラオケするやつなんているのかよ!」
そんなやつおらんやろ〜チッチキチー、って感じですが、実際は沢山いるんですよね。
いや正確に言うと、いると言うより、「ひとりでカラオケに行って歌いたい」というニーズを的確に捉え、形にしたんです。
もっと正確に言うと、従来のカラオケのスタイルとは別の視点から市場を眺め、世の中の流れや時代背景と照らし合わせ、どうやらこんな漠然としたニーズがありそうだ。というのを具現化したものが、「ひとりカラオケ」なんだと思います。
偉そうなことを言える様な立場でも人間でもないのですが、今の時代はこういった漠然とした埋もれたニーズやウォンツを見つけ出せるような、着眼点やロジックが必要なんじゃないかと感じています。
ものや情報が溢れている時代なので、思いつくものは我々の身の回りに必要にして十分なほど揃っているんですよね。
「こんなものが欲しい」と思えば、ネットで検索したり、その手のお店に行けば何でも揃ってますよね。
余談ですが、今週は
ALWAYS三丁目の夕日64を観に行こうと思っているのですが、例えばその時代であれば、世の中に普及していない商品やサービスが沢山あり、出せば売れた時代だったと思います。
でも、2012年現在はどうでしょうか?
もうお腹いっぱい。というくらい何でも揃ってますよね。
10分1,000円で髪が切れますし、家に居ながらにして何でもネットで購入できますし、SNSで世界中の人達と無料で会話できますし。。
これだけ豊かな日本では、「これが欲しい!」と思うような強烈なウォンツは、そうそう無いような気がしています。
でも、時代は確実に動いていますし、それに合わせて日々刻々と求められていることも微妙に変化しているのも事実です。
「これが欲しい!」という誰が見てもわかるくらい強烈なニーズなんてありません。
そんなのは既に商品やサービスとして世の中にリリースされています。
それもびっくりするくらい低価格で。
「もしかしたらこんなニーズが存在するんじゃなかろうか?」という仮説を立て、小さくてもいいから実際にリリースしてみることがウォンツに辿り着く為の近道なんじゃないかと思っています。
話がちょっと大きくなってしまいましたが、「ひとりカラオケ」は、そんなロジックで具現化されたサービスなのではないでしょうか?
僕は大勢で飲んで歌って踊って脱いで・・・といスタイル愛好家なので、ひとりカラオケと言われても響きませんが、新聞を読む限りでは、「気兼ねせず一人で熱唱したい」と思い来店する人は大勢いるようです。
他にも、子供連れのお母さんをターゲットにしたカラオケルームに関する記事が載っていました。
小さな子供を連れて外出するのは大変ですよね。
ママ同士でランチでもしながら会話を楽しみたいというニーズはあっても、子供を連れてお店に行くとあっちに行ったりこっちに行ったり、泣いたり、騒いだりと大変ですよね。
そんな悩みに着目して、利用者が少ない夕方までの時間を子供連れのお母さん達に向けて個室として低価格で提供。
カラオケなので、料理やドリンクは注文すれば部屋まで運んできてくれる。
子供が騒いでも個室なので大丈夫。
カラオケだけじゃなくて、ゲームをしたり、DVDを鑑賞したりできる作りらしい。
完璧じゃん。
世の中に全くない画期的なアイデアやサービスなんて、これだけ豊かな日本にそうそうあるもんじゃありません。
でも、「実はこんなものやサービスが欲しかったんだよ。そうそう!」と逆に消費者が後乗りで気がつくような商品やサービスは沢山眠っていると思います。
潜在需要ってやつです。
「ひとりカラオケ」や、「ひとり焼肉」って一見、奇をてらい過ぎているように見えますが、実は漠然とした潜在需要を上手く具現化しているのだと思います。
何にでも共通して言えることだと思いますが、「ニーズを汲み取る」って大事です。
逆にニーズを汲み取ることなく、相手の興味のない話や情報提供を一方的に延々とする行為を、日本語で「とーどー」と言います。
